木更津総合「来年はうれし涙を」 劣勢はね返せず準々決勝敗退 第105回全国高校野球 千葉大会 第11日

◇準々決勝 木更津総合4―8千葉商大付(2023年7月21日・ZOZOマリン)
快進撃を続ける相手の勢いにのみ込まれた木更津総合。派手な一発で先制したがリードを守れず逆転負け、四回に1点差としたが相手エースから得点を奪えず。劣勢をはね返せなかった。
春の関東大会準優勝の立役者となった2年生投手陣が簡単につかまった。ロースコアで接戦をものにするチーム。主将の毛利隆仁は「点の取り合いになると難しかった」と打ち明けた。リズムを立て直せないまま試合が進み、七回の3失点が重くのしかかる。主将は「力は出し切った。あいつらが打たれたら仕方ない」とかばった。
それでも土俵際まで追い込まれた九回、3年生が意地を見せた。1死から代打磯崎優仁が二塁打。2死となっても声は途切れず、朝倉暖の左中間を破る二塁打で1点を返す。続く主将が「最後の打者になってたまるか」と四球をもぎとりつないだ後、力尽きた。
2大会連続で準優勝だったが、今年は2014年以来の準々決勝敗退。甲子園への道のりは新チームへ引き継がれる。背番号14の主将は「泣いている下級生も多かった。来年はうれし涙を流してほしい」と負けん気をのぞかせ、夢を託した。