6人死亡の三幸製菓火災から1年半… 工場跡地に慰霊碑も遺族「アピールにしか見えない」【新潟】

去年、新潟県村上市にある三幸製菓の工場で従業員6人が死亡した火災を受け、8月5日、工場跡地に慰霊碑が建立されました。一方、遺族からは会社側のアピールに見えると不満の声も聞かれています。

【三幸製菓 佐藤元保CEO】
「我々は亡くなられた6名の従業員の尊い命とご遺族様のお気持ちを決して忘れることなく、未来永劫にわたって事故を風化させずに…」

村上市にある三幸製菓・荒川工場の更地となった場所に建てられた慰霊碑。

この場所では去年2月、アルバイト従業員など6人が死亡する火災が発生していました。

【三幸製菓 佐藤元保CEO】
「慰霊碑を建立したからといって償えるものでも、償いが終わるものでもないが、今後もご遺族の皆様へのお詫びとそれから再発防止策を継続していくことが我々の努めであるという思いを一層強くした」

こう遺族へのお詫びと再発防止を誓う佐藤元保CEOですが、慰霊碑の建立式には遺族の姿はありませんでした。

NSTの取材に対し、遺族は「再発防止策への取り組みがまだ具体的に見えていない。慰霊碑も遺族から頼んで作ったものではないし、会社側のアピールにしか見えない」と話しています。

三幸製菓をめぐっては警察が業務上過失致死傷の疑いで捜査を続けています。