ハードオフで遭遇した少年、将来有望すぎる 手元のゲームに「いま令和だぞ」と驚き…

シティポップブーム等を見ても明らかだが、昨今はにわかに「80年代」や「昭和」の再評価が進んでいる。しかし、いわゆる「リバイバル」な存在を見ても、昭和特有の生々しさや、リアル感は失われている…と感じた経験はないだろうか。
そんな中、東京・池袋に出現したハードオフ店頭で、驚くべき光景が話題となっているのだ…。
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\本日の店長・副店長ごしょうかい/
#幻のハードオフ
この告知も本日が最後と思うと名残惜しいです。。最終日は大原店長と横山副店長が出勤!
幻の店は営業は本日16時まで最後の最後で目玉商品登場!?ツリーに続きます#ハードオフ幻の店西武池袋本店 pic.twitter.com/MUKDQD3cs0
ハードオフ【公式】 (@HARDOFFofficial) August 14, 2023
ハードオフでは8月3日から14日にかけて、西武池袋本店にて「ハードオフ幻の店 西武池袋本店」を出店中。買取は実施していないものの、 80年代のゲームと音楽を中心としたリユース品の販売を行なっているというのだ。
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いくら80年代ブームとはいえ、3大副都心の一角・池袋の若者は、昭和の文化には見向きもしないのでは…。12日、そんな一抹の不安を胸に記者が現地へ向かうと…店頭はファミコンに興じる10代、20代の少年少女や、若者であふれ返っていたではないか。

そこで今回は、ファミコンソフト『スーパーマリオブラザーズ』を完全に理解してプレイする11歳の少年と、かつて『くにおくん』シリーズのドットを担当していた大竹剛さん(現在は株式会社ハードオフコーポレーション社員)に話を聞いてみることに。
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令和の現代でも老若男女から愛されている『スーパーマリオ』シリーズ。しかし初代『スーパーマリオ』がリリースされたのは、今から約40年前の1985年(昭和60年)である。

最近のゲームをプレイしているキッズ達には受け入れ難いのでは…と不安に感じつつ、ある少年のプレイを見守っていたところ、なんと土管の中に隠れたワープゾーンを駆使し、ものの数分でワールド8へと進んでいったではないか。
明らかに「ファミコンのマリオ」を熟知した少年に話を聞くと、両親の実家にあったファミコンのプレイ経験があるほか、「Nintendo Switch」の配信サービスによって、ファミコンの『スーパーマリオ』シリーズを極めていたことが判明したのだ。
なお、最新のマリオとファミコンのマリオのどちらが面白いかを尋ねたところ「ファミコンのほう!」と即答。ディスプレイに飾ってあった『スーパーマリオブラザーズ3』を見るや否や、「これ面白いんだよ!」と笑顔で教えてくれたりと、あまりにも将来有望である。

両親もゲーム好きなため、家では親子でファミコンソフトをプレイする機会も多いそうで、英才教育を受けた「ファミコンサラブレッド」と言えるだろう。
老若男女がファミコンのマリオに興じる図はそれだけで胸が熱くなるが、皆一様にマリオ全滅後は後ろに並んでいる人をしっかり気遣う様子が、なんとも微笑ましい。

また店頭には、なぜか女性化した写真を掲げた「店長」が出現しており、思わず「無関係の怪しいおじさんでは…?」と身構えてしまう。

しかしこちらの大竹さんこそ、昭和後半の少年たちから絶大な支持を得た人気ゲーム『くにおくん』シリーズのドット絵のほか、プリクラのフレームや、『たまごっち』のドット絵までも担当していた人物なのだ。

今回のイベントに当たっては、非売品である大竹さんの私物も大量ディスプレイされており、昭和を真空パックしたようなお宝の数々は、人々を大いに興奮させていた。

激動の昭和・平成を生き抜いてきた電化製品はほとんどが「ジャンク品」で、いずれも何らかの不具合を抱えた品が多い。しかし店頭からは「これ実家にあった!」「懐かしすぎるんだけど!」などなど、感動の声が多数上がっていたのだった。

「過去」と切り捨てるには新しすぎる、しかし「最近」と認識するにはレトロすぎる絶妙なバランスこそが昭和の魅力。「ハードオフ幻の店 西武池袋本店」では、決してリバイバルでも養殖でもない「リアルな昭和の空気」が感じられる。

同店舗は本日14日の16時までオープンしているため、ぜひ足を運んでみてほしい。