9月から岐阜県でスタート…パートナーシップ宣誓制度 第1号カップル「公に認めていただけてすごく心強い」

同性カップルなどの「パートナーシップ制度」で、岐阜県第1号のカップルが生まれました。

岐阜県庁を訪れた谷村祐樹さん(35)と中村文亮さん(35)。2人は同性で人生を共に歩むパートナーです。

岐阜県 人権施策推進課長:
「先ほど、お2人にはパートナシップ関係にあることを宣誓いただきまして、要件等も確認させていただきました。ここに受領証を交付させていただきます」

岐阜県で9月1日から始まったパートナーシップ宣誓制度。性的マイノリティや事実婚のカップルを公的に認める「宣誓書受領証」の第一号が手渡されました。

谷村さん:
「自分たちの関係を公に認めていただくことができて、すごく心強く思います」

2人は2018年に青年海外協力隊の活動の中で出会い意気投合し、パートナーとしての関係がスタートしました。約3年前に岐阜市内で同居を始めようと物件を探しましたが、苦労したといいます。

中村さん:
「一緒に住もうってなった時に、家探しとかもすごく苦労したし」

谷村さん:
「『同棲カップルOK』と言っているところって全然ないんですよね。もし伝えることによって差別されたらどうしようとか、家が見つからなかったらどうしようとか、不安を抱えながらの家探しではあったので、すごくハードルが高かったです」

パートナーシップ宣誓制度では、公営住宅のほか制度に賛同する県内20の不動産会社が扱う物件でも、家族としての入居ができるようになります。

中村さん:
「自分たちのことをカミングアウトできないのがすごくあると思っていて。県が後押ししてくれることによって、すごく安心できる」

谷村さん:
「性別によらない、全ての人たちの婚姻の平等が実現する世の中になればいいなと」