弁護側は改めて男の「無期懲役」求める…強盗殺人事件での“2度目の裁判員裁判” 検察側は「死刑」求刑

6年前に名古屋市南区で夫婦を殺害し、財布を奪った罪に問われている男の2度目の裁判員裁判は、弁護側が最初の裁判同様の無期懲役を求め、結審しました。

名古屋市南区の無職・松井広志被告(48)は2017年、近所に住む大島克夫さん(当時83)と妻のたみ子さん(当時80)の首を刃物で刺して殺害し、現金1200円ほどが入った財布を奪った罪に問われています。

この裁判では、一審で殺人と窃盗の罪で松井被告に無期懲役の判決が下りましたが、二審で「強盗目的を前提に審理を尽くすのが相当」と地裁に差し戻され、検察側は改めて強盗殺人の罪で死刑を求刑しました。

14日の裁判員裁判の最終弁論で、弁護側は「軽度の知的障害で、計画性のない犯行に影響」と主張したうえで、「当時金に困っておらず、強盗目的での犯行には疑問が残る」として、改めて無期懲役の判決を求めました。

判決は3月2日です。