緊張高まる台湾情勢、中国は米軍関与も見据え作戦立案? “最も危ない”状況は…

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国防総省の幹部は9月下旬、下院軍事委員会の公聴会において、台湾有事に備え、中国はすでに米軍が台湾防衛に加担してくるという前提で作戦や戦略を練り、軍事訓練を行っているという見方を示した。
現時点で、中国軍に台湾統一を円滑に行える能力は備わっていないとの見方が専門家の間でも強いが、米中の軍事力の拮抗は顕著になっており、中国軍はたとえ米軍が台湾側について応戦してきてもそれに勝てる能力を身に付けようとしている。
この国防総省幹部の指摘は間違っていないだろう。仮に、極東アジアにおいて中国軍が米軍より力を付けたことが明らかになった時、それは危険信号ともいえよう。
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そして、最も危険なのが台湾が独立に向けて動き出したときだ。
現時点でそのシナリオはかなり非現実的だが、たとえ中国軍に台湾を支配下に置く能力がなくても、台湾自身が中国と距離を置き始め、独立に向けた動きを示し出せば、中国は何のためらいもなく軍事行動に出てくるだろう。
台湾統一が3期目の習政権の最大目標でもあり、独立に向けた動きは徹底的に抑え込んでくる可能性が高い。来年1月13日には台湾で総統選挙が行われる。今日、中国はその選挙戦の行方を注視しており、仮にそこで独立志向の強い指導者が選ばれることになれば、中国の台湾への軍事圧力はいっそう厳しいものになる。
中国は今日世界秩序の変更や打破を求めて行動を続けている。仮に中国が台湾を武力で統一すれば、今日の世界秩序の崩壊を意味することだろう。