秋葉原の“コンキャバ”で繰り広げられる「キャスドリ争奪戦」、一部で悪質行為も…

秋葉原の“コンキャバ”で繰り広げられる「キャスドリ争奪戦」、…の画像はこちら >>
東京・秋葉原にはメイドカフェ&バーとアピールしつつも、実際には風営法の届けを出しているコンセプトキャバクラ、通称・コンキャバが複数存在しているが、その一部では女性従業員(以下、キャスト)同士の争いが激化しているという。
【合わせて読みたい】“クレイジーな”渋谷ハロウィンは終焉? コスプレイヤーからは「区長ごめんなさい」の声

アキバ名物の一つであるコンセプトカフェ。リーズナブルで利用しやすかった一般的なメイドカフェやコスプレカフェが勢いを失いつつある中、ここ数年は“夜のアキバ”を舞台に、酒と会話をメインにしたガールズバー形態の店が勢力拡大を遂げており、最近ではキャバクラをメイド・コスプレカフェバー側にコンセプトを寄せたキャバクラが複数出現し人気を博している。
観光客や一見客は、これらをまとめて「秋葉原のメイド・コスプレ喫茶カルチャー」と見てしまうが実際には文化の本流ではない。それゆえキャストと隣同士に座るVIP席完備の店や、ボディタッチ行為アリな店を宜しくないと見る古参のアキバ通たちも多い。

関連記事:岸田メルが企画した「正統派コンカフェ」が激戦区・秋葉原に 一体どんな店なのか?
勢い増すアキバのコンキャバ。とある店舗の元従業員男性が、コンキャバで働くキャストたちの裏話を明かしてくれた。
「どのコンキャバも時給制で、その他にお客さんからもらうお酒、いわゆるキャストドリンク(以下、キャスドリ)の売上バックを給料に加算するシステムを採用し、キャストのモチベーションを上げさせています。
私がいた店ではキャスドリやボトルのバックは25%。ボトルはそうそう出るものではないので、酒に強いキャストたちは、『乾杯』や『飲みゲーム』を提案して何杯もキャスドリをおねだりしてました。特に量の少ないテキーラなどは人気。一気に飲めば終わりなので…。スタッフのバックルームでは『〇〇ちゃんは同じ卓にいたのに一人だけ4杯もゲットしていた。ズルい!』みたいな嫉妬の声もよく聞こえましたよ」(元従業員)。

関連記事:ディズニー社が裏側暴露アカウントを調査 動画にはキャラクターの際どい姿も…
これまでのメイドカフェには存在しなかった「キャスドリ争奪戦」。やはりキャスト間のトラブルも少なくないようで…。
「風営法では『18歳未満の者が接待する行為』が禁じられていますので、18歳、19歳のキャストも複数いました。一方で20歳未満の飲酒は法律で禁止されているため、彼女たちはキャスドリをもらってもソフトドリンクしか飲めず、大量にバックを得ることができない。
なので彼女らはシャンパンをねだります。客から注文が入れば、“飲み要員”である20歳以上のキャストをヘルプとして卓に向かわせ、複数人でシャンパンを空けさせるわけです」(元従業員)。
こういうケースの場合、飲み要員には売上バックが入らず、完全なサポート役に徹するしかないという。
「実際、不満の声がよく上がってました。若くてちやほやされ、高額バックをゲットした子のために、『なんで私らが無意味な酒を飲まないといけないのか』と。テーブルでは笑顔でも、バックルームでは完全無視というケースもあり、裏ではバッチバチな女同士の戦いなわけです」(元従業員)。

関連記事:中川翔子、ウィキペディアの誤情報を指摘 「抗争が起きるくらい違う」
前出・元従業員の男性は、一部でモラルを欠いたキャストがいたことも明かす。
「自身のバックを上げるため、キャスドリの“水増し”を行っているキャストもいました。グループ客が来ると、キャストを多く付かせるので、長時間酒を楽しんでいるとどうしても合計で何杯キャスドリをご馳走したか曖昧になってしまいます。
会計時、キャストが伝票をもってレジに行くわけですが、その間に伝票にあるキャスドリ欄の『正の字』を自分の部分だけ1、2本足していたのです。もちろん店はそんな指示をするわけもなく、完全に自分のバックのためだけの最悪な行為。時には同じ卓に付いたライバルのキャスドリを減らして自分を増やすということもやっており、結局その子はクビにしました。真面目に働いていた子が、そんなカオスな状況を目にして突然辞めるケースもありましたね」(元従業員)。
キャスト同士の足の引っ張り合いに、客が巻き込まれるのだったらたまったものではない。