生徒運営のコンビニ「SmileMart」開店 市川大野高等学園校舎内で 発注や接客など特支生が担当 地域に開放も

千葉県立特別支援学校市川大野高等学園(市川市大野町4)の校内に15日、生徒たちが運営するコンビニ「SmileMart(スマイルマート)」がオープンした。大手コンビニの協力を受け、地域にも開放する。同学園は「国内で初めての取り組みでは」としており、店長を任された同学園流通サービス科流通コース2年、中島優太さん(16)は「みんなが笑顔になれる場所を目指す」と張り切った。
校内コンビニプロジェクトは「学校に購買がほしい」という希望が生徒から寄せられたのがきっかけ。小売業などを学ぶ同コースの生徒たちが実践的に働く力を身につける機会になることから、職業訓練の授業の一環で取り組み始めた。
生徒たちは千葉大の起業体験プログラムに応募して、冷蔵ケースなどの購入資金を獲得。生徒のニーズを把握するため校内でアンケートを行い、食品のほか筆記用具などの品ぞろえを考えた。同学園の別のコースの生徒らも商品棚を作ったり、床をピカピカに磨いたりと得意の分野で協力。店名は「関わる人みんなが笑顔になる場所」になるよう願い決めた。
商品の発注から管理、接客まで運営の全てを生徒が担当。協力店の「ファミリーマート市川大野町四丁目店」に出向き仕入れも行う。営業は流通コースの授業がある曜日限定。メモ帳など同学園の産品も販売し、地域住民も利用できる。プロジェクトのリーダーでもある中島さんは「開店できてとてもうれしい。いっぱい買ってもらいたい」と話した。