「本当に危ないので絶対やらないで」 企業の呼びかけに「知らなかった」「ウソでしょ!?」

鉄やアルミニウムなどの表面に、ガラス質を高温で焼き付けたものを、ホーローといいます。
金属素材をガラス質を覆うことで、耐久性が上がり、火や熱に強くなるため、食器や調理器具に適しているのです。
そういった性質から、鍋やポット、ケトルといった加熱に使う物は、ホーロー製品を選ぶようにしている人は多いといいます。
ホーロー製品を扱う、老舗の富士ホーロー株式会社がX(Twitter)に投稿したのは、多くの人に知っておいてほしい重要な情報。
耐久性の高いホーロー製品ですが、使う上で絶対にやってほしくないことがあるのだそうです。
きっと、多くの人が知らずにやってしまっているであろう行動…それは、ホーロー製品をストーブの上に載せることでした。
#言いにくいことを言う日言いにくいというか、言わなきゃいけないことなのですが、ホーロー製のケトル・やかん・ポットをストーブの上には絶対に乗せないでください。メーカーとして推奨しておりません。 pic.twitter.com/GMveGRmxHH
やかんやポット、ケトルの中に水を入れ、ストーブの上に載せると、お湯を沸かすことができます。同時に加湿効果もあるため、昔から冬になるとよく使われている方法ですよね。
前述したように、ホーロー製品は火や熱に強い特性を持っているはず。では、なぜストーブの上に載せてはならないのでしょうか。
同社は、『ホーロー製品をストーブの上に載せてはいけない理由』について、このように説明しています。
・水が蒸発した状態でストーブの上に乗せ続けると空焚き状態になり、ひび割れ・剥離の原因になります。
・また、空焚きの状態で水を入れたりシンクに置いてしまうと、こちらもヒートショック(温度差による急冷)によりひび割れ・離の原因になります。
・万が一お湯が吹きこぼれた場合、ガスコンロと違い自動消火機能がないため、ストーブが不完全燃焼状態となり有毒ガスが発生する場合があります。
・ストーブ本体・ケトル等が転倒し、火傷などケガをする可能性があります。
@fujihoro_japan ーより引用
空焚き状態になると、ホーロー製品が傷んでしまう可能性があるのだとか。耐久性のあるホーロー製品でも、ひび割れや離のダメージが蓄積すると、寿命が縮まってしまいます。
また、ストーブを使ってお湯を沸かすことで事故につながる可能性も。ホーロー製品に限らず、ストーブの上でお湯を沸かす行為は、危険性があるとして推奨されていません。
「本当に危ないので、安全にホーロー製品を楽しんでいただきたいです」と呼びかけた、同社。投稿は拡散され、多くの人からコメントが寄せられています。
・知らなかった。今まで普通にやっちゃっていたよ…。
・耐熱性があると聞いたから、大丈夫だと思っていました。今後はやめます。
・ウソでしょ!?普通にストーブの上に載せていたわ。家族にも注意をしておこうっと。
できるだけ安全を意識し、事故を防ぎたいもの。そして、道具は長く大切に使っていきたいですよね。
富士ホーロー株式会社の呼びかけは、きっと多くの人の生活を守ってくれたことでしょう。
[文・構成/grape編集部]