「相変わらずホテルに誘われる」大炎上の23歳“無一文”女性ヒッチハイカーのその後。世界一周船旅から帰国「危ない目にあっても自業自得。それでも旅で得られる出会いや経験は貴重なんです」

各県の春夏秋冬を経験したいという理由から「日本4周」を目指していた無一文ヒッチハイカー、MISAこと末永美沙さん(24)。今年3月、集英社オンラインが彼女を取り上げると「若い女性なのに危険すぎる」「人生を甘く見ている」といった批判がネットを中心に巻き起こり、大きな波紋を呼んだ。あれから9ヶ月、彼女のその後に迫った。
日本2周目の旅路にいた23年3月のインタビューでは、「ホテルに誘われた数は50回は超えている」「疲れて車内で寝ているときに服の上から胸を触られたことが3回ある」と答えるなど、若い女性のひとり旅の危険さを吐露していた美沙さん。それでも「危ないからっていろいろな人との出会いを諦めたくないんです」と語っていたが、その防犯意識の甘さなどから、ネットでは大炎上……。改めて美沙さんの近況について聞いた。
末永美沙さん
――ヒッチハイクの旅は順調ですか?末永美沙さん(以下、同) 2022年9月からスタートした日本2周目の旅は今年8月21日に無事終了して、8月24日から12月6日まで格安の世界一周の船旅に出てました。19ヶ国に寄港したんですが、最初に立ち寄ったハワイが一番思い出に残ってます。自然が好きなんで山登りも楽しかったですし、みんなが「ハワイはいいよ」って言う理由がわかった気がします。――前回のインタビューでも、2周目のヒッチハイク旅を終えたらピースボートで世界一周旅行に行きたいと話していましたね。今回は北半球メインだったので、次は南半球メインの船旅にも行きたいんです。それに親にいい国だと勧められているオーストラリアにもワーキングホリデーで行ってみたいです。現地でどんな仕事をしたいとかは決まっていませんが、来年も海外に目を向けた生活になると思います。
――海外でヒッチハイクをした?寄港したマレーシアのランカウイ島でヒッチハイクをやりました。ただ、コニュニケーションはカタコトの英語と翻訳アプリ。車中の会話も「年齢は?」「仕事は?」といった簡単なことしか聞かれずさびしかったので、もっと他国の言語を勉強して深く交流できるようになりたいと思いました。――相変わらずすごい度胸ですね……。ヒッチハイクはもはや趣味でもあるし気晴らしなんです。なによりヒッチハイクで生まれる人との交流が大好きなので、今後も長距離の移動手段としてやっていくと思います。
――以前のインタビューでの反響はいかがでしたか?よくも悪くも知名度が上がりました。記事公開時は友人が働いてる気仙沼のゲストハウスに泊まりながら手伝いをしてたんですけど、お客さんからも「記事見ましたよ!」って言われました。――アンチコメントも多かったですよね……。ひとりのときにアンチコメントを読んでたらメンタルやられてたかもしれないので、ゲストハウスにいるときで本当によかったですよ。友人も「インフルエンサーじゃん!」って感じにネタにしてくれて。
――あまり気にしてない?一応、性被害も受けてる側なんですけど、記事の反応は「世間知らず、襲われてもしかたない」とか「暇してるなら働け」とか批判的なものが多かったです。まぁ、でも私もいろんな人に甘えさせてもらってるのをわかってて、やりたいことをしてるだけですからね。正直、世間から理解される旅だと思ってないですし、無一文で他人に甘えてるから嫌悪的な反応をされるだろうなとも思ってたので、予想通りの反応でした。――応援の声は?インスタグラムのDMに「がんばってください」とか「応援してます」っていう優しいメッセージもたくさんきましたよ。それに同じようにヒッチハイクしてる人たちの間で自分の顔も広まったので悪いことばかりではなかったです。炎上もネタにできますし。
――その後のヒッチハイクで危険な目にあったりは?胸を触られることは最近ありませんが、相変わらずホテルにはよく誘われますね。計算してみたらヒッチハイクで乗せてくれた人のうち、30人に1人の確率でホテルに誘ってきてました。変なこと考えてる人って意外と多いんですね。もちろん全部きっぱり断ってます。――危険もありますが、これからもヒッチハイク旅は続けていく?元から危ないことだってことは理解してますし、危ない目にあっても自業自得。炎上したことで世間も同じような認識だとわかりました。それでも旅で得られる出会いや経験はすごく貴重なんです。だから、まだまだ旅は終わりません!取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班撮影/Soichiro Koriyama