3月31日再開へ“マスクの扱い”に気を揉む…ミニシアター『三越映画劇場』映画館かつ百貨店施設の着用ルールは

新型コロナの影響で休館していた名古屋のミニシアターが、3月31日から営業を再開します。2年半ぶりとなる上映に向けて意気込む一方で、劇場内での感染対策をどうしていくか、悩みも抱えていました。 名古屋市千種区にある名古屋三越星ヶ丘店。
開業当初から40年以上続く「三越映画劇場」は、全国でも珍しい百貨店内の映画館です。館内にはレトロな雰囲気が漂います。
星ヶ丘三越の担当者:「こちらは映写室。古いままといいますか、本当に昭和のままに。機材だけはちょっと新しくしておりますけども」
星ヶ丘三越の担当者:「私どものお客さまはご高齢の方も多いものですから、こちらでゆっくり時間を楽しんでいただいて、またお食事していただいてと」 旧作を中心に上映する68席のミニシアターは、コロナ禍前には年間4万5000人ほどが訪れていましたが、2020年10月から臨時休館が続き、館内は時が止まったままになっています。
星ヶ丘三越の担当者:「『いつ再開するの?』というお声を受けて、再開を検討させていただいておりました」 熱心なファンの要望を受け、3月31日の再開を決めました。映画の上映だけでなく、地域と連携したイベントなども積極的に開催する予定でいます。
しかし、その再開にむけて今気を揉んでいるのが、マスクについてです。政府が3月13日からマスクの着用を「個人の判断に委ねる」とする中、劇場内での着用ルールをどうするのか、まだ決まっていません。星ヶ丘三越の担当者:「映画館という施設に関しましては、愛知県興行協会さまから指針の方が各映画館さまに発信されていると思いますが、百貨店の一部としての施設でございますので、お店の指針を受けてご案内できたらなと」 映画館であるのと同時に百貨店の施設でもあるため、県の興行協会と名古屋三越、双方のルール決めを睨みながら、マスク着用に関する決まりを作る予定です。

星ヶ丘三越の担当者:「ゆったりとした時間を過ごしていただくための施設でございますので、余計なお気遣いをされないようにご案内していきたいと思っております」 ルールは緩和されるものの、コロナが完全に終息しない状況で、映画館としてどう対応すべきか、営業再開に向けて模索が続きます。
業界団体の愛知県興行協会に取材したところ、3月第1週頃には新しいルールを示す見通しで、マスクに関しては「協力」という形で着用を求めることになりそうだとのことでした。 それと同時に「マスクなしで咳をしない」など、周囲への配慮を促すエチケットマナーも守ってもらうよう、何らかの形でアナウンスをする予定だということです。