若手社員の4割が「知識・スキルに不安あり」 – 各年次で異なる”壁の乗り越え方”! それは?

ALL DIFFERENTは、ラーニングイノベーション総合研究所が実施した所「社会人2~4年目社員の意識調査(直面する壁 実態編)」の結果を1月10日に発表した。同調査は、2023年8月2日~7日の期間、22~34歳の社会人2~4年目の就労者900人を対象に、インターネットを用いて行われた。

現在どのようなことに困難や不安(壁)を感じているか尋ねたところ、社会人2年目は、「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」が43.3%で最も高い結果となった。次に、「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある」が42.3%、「精神的に追い詰められたことがある」が41.7%と続いた。

社会人3年目も同じく、「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」が42.3%でトップに。次いで、「仕事の量が多いと感じることがある」(42.0%)、「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある」(38.0%)と続いた。

社会人4年目は、「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」「精神的に追い詰められたことがある」(各48.0%)が同率1位になり、次いで「仕事の量が多いと感じることがある」が46.3%で続いた。

社会人2~4年目までのすべての年次で「知識・スキルへの不安」が最も高い結果に。

続いて、「知識・スキルへの不安」の壁について、その壁を乗り越えることができたのか、また、乗り越えた場合はその要因が何だったのかを、各年次に質問。

社会人2年目が「知識・スキルへの不安」の壁を乗り越えることができたかどうかを尋ねると、「状況を改善することができ、挑戦・努力する中で良い点や改善点を見つけることができた」(16.9%)が最も高くなった。

次いで、「状況を改善することができ、他の状況にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた(16.2%)、「状況を改善することができなかったが、挑戦・努力する中で他の事にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」(15.4%)と続いた。

社会人2年目がその壁を乗り越えることができた要因については、「ポジティブに捉える姿勢」(29.2%)が最多に。以降、「目的や仕事の意味の再考」(26.2%)、「目標の見直し」(18.5%)と続いた。

社会人3年目が壁を乗り越えることができたかどうかを尋ねると、1位は「状況を改善することができ、挑戦・努力する中で良い点や改善点を見つけることができた」「状況を改善することができなかったが、挑戦・努力する大切さを理解できた」が16.5%で同率になった。

壁を乗り越えることができた要因1位は「知識の習得」が37.7%とトップに。次に「スキルの習得」(31.1%)、「経験を積んだこと」(26.2%)と続いた。

最後に、社会人4年目が壁を乗り越えることができたかに関しては、「状況を改善することができず、特に得たものはなかった」の回答が20.1%とトップに。

次いで「状況を改善することができ、他の状況にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」(16.7%)、「状況を改善することができなかったが、挑戦・努力する中で他の事にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」(14.6%)という結果に。

壁を乗り越えることができた要因は何かを質問したところ、「知識の習得」が最も高く、その割合は40.0%に達した。次に「スキルの習得」が33.3%、「ポジティブに捉える姿勢」が30.0%となった。