液状化で“床下に泥”… 専門家も協力しボランティアが復旧作業「少しでも再建する力に」【新潟市】

いまだ液状化の被害が残る新潟市ではこの週末もボランティアが復旧作業を行い、専門家の協力のもと、床下に潜って泥をかき出す姿もありました。

1月20日の新潟市西区。

「ぜひ、皆さんのお力と優しさを被災された皆さんにお届けできればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします」

地震による被害の復旧作業にあたるため、約50人のボランティアが集まりました。

【記者リポート】
「地震の発生から約3週間が経ちますが、こちらではいまだ住宅の周りにたまってしまった泥のかき出し作業が一般ボランティアによって行われています」

県内では22日までに地震による住宅の被害が7289棟に上っていて、新潟市内では50棟が全壊、1049棟が半壊となっています。

液状化の被害が深刻な新潟市西区では、地震から3週間が経っても至るところにその爪痕が残っていました。

【依頼した高橋孝治さん】
「(泥の)除去はすぐ終わるかと思っていたが、量がやっぱり膨大でそれを処理するのにこんなにかかると思わなかった。大変ありがたく思っています、助かります」

一方、被害は家の周りだけではありません。

こちらで行われていたのは、床下にたまった泥の撤去作業です。

【依頼した坂口明彦さん】
「床下収納庫をどけたら、下に濡れた泥が積もっていた。測ったら7cm・10cmの泥が積もっていて、とても対応できないので」

【ボランティア】
「泥を出さないとどうなる?」

【専門家】
「色んな雑菌が入っているので、カビなどが繁殖しやすい。臭いなどの原因になったり、あとガスが出る」

作業には建築関連の知識を持つ専門家が県外から参加し、現場の指揮をとっていました。

【四番隊 伊藤純 代表理事】
「家が傾いたりしているので、余震とかあったときに、ちょっと危険は伴う。住民のことを考えると胸が痛くて、本当によくこの状態で頑張ってくれたなと、少しでも再建する力になればと思って頑張っている」

長引く復旧作業…新潟市西区では26日までのボランティアを受け付けています。