電話de詐欺被害を未然に防いだとして、君津署は千葉県立君津高校園芸科3年の釜石龍希さん(18)に感謝状を贈った。
釜石さんは10日午後7~8時ごろ、君津市内のコンビニ店でアルバイト中、電子マネーカード5万円分を購入しようとした70代女性に接客した。購入理由を尋ねると「パソコン画面にウイルス感染したという表示が出て、料金を請求された」と話したため、「多分それは詐欺ですよ。警察が来るまで待ってください」と説得して同署に通報。女性は信じられない様子だったが、すぐに納得したという。
高校2年の授業で学んだ詐欺のケースと一致し、とっさに声をかけた釜石さん。「何でこんなに詐欺が起きるのかと思う。もう少し知識が普及すればいいのに…。貴重な体験になった」と振り返った。
同署によると、管内での昨年1年間の電話de詐欺被害は10件と前年比2件減だが、被害額は約1260万円で、依然として還付金詐欺や架空請求詐欺が目立っている。