[防災・減災 @沖縄]
4月の津波避難警報発令時、沖縄県北谷町北前区の一部住民がキャンプ・フォスター内の高台へ避難しようとしたところ、ゲート前で警備員に一時足止めされた問題で、同基地のデビッド・バニング司令官らはこのほど、同区公民館を訪れ、徳田伝自治会長らに当時の対応について謝罪した。警報時にゲートを即時開放する考えも示した。
4月3日に津波警報が県内に発令されると、町と米軍の災害時立ち入り実施協定に基づき、住民8人が同基地内の高台へ避難しようとした。だが警備員が「まだ指示がない」とすぐに入れてもらえず、ゲート前で立ち往生。許可されたのは津波警報発令の22分後だった。
バニング司令官は「憲兵隊の指示系統が混乱し、ゲートの警備員まで指示が伝わらなかった」と原因を説明。今後は警報と同時に上官からの指示を待たずにゲートを開放することを、町や宜野湾市とフォスターが結ぶ立ち入り協定に関連する運用手続きの中で明文化する見込みだという。
徳田会長は司令官の対応に「思ったより速く対応してくれたが、また司令官が変われば対応も変わる可能性もある。そういうことがないようにしてほしい」と要望した。
(中部報道部・比嘉大熙)「指示系統が混乱した」米軍司令官が住民に謝罪 津波避難で基地…の画像はこちら >>