ウィシュマさん裁判 6月監視カメラの映像を法廷で公開へ 内容については今後協議

名古屋の入管施設で死亡した、スリランカ人女性の遺族が国に損害賠償を求めている裁判で、6月、法廷で収容中の監視カメラの5時間分の映像が映し出されることが決まりました。
2021年3月、名古屋の入管施設で、ウィシュマ・サンダマリさん当時33歳が死亡したのは、入管が必要な医療を提供しなかったのが原因だとして、遺族が国におよそ1億5600万円の損害賠償を求めています。
10日の裁判では、ウィシュマさんの妹・ワヨミさんが、国が証拠として提出した5時間分の監視カメラの映像のほか、残りの290時間分の映像も提出するよう求めました。
また、弁護団によりますと、裁判後に行われた非公開の協議で、6月21日に監視カメラの映像を法廷内の大型モニターで映し出すことが決まりました。
公開する内容については6月上旬に改めて協議して決めるとしています。