約8千人の命奪われる…「名古屋空襲の犠牲者を追悼する日」制定へ協議会立ち上げ 今後高校生からの意見も

およそ8000人の命が奪われた名古屋空襲の犠牲者を追悼する日の制定に関して、21日協議会が立ち上がり、委員らが意見を交わしました。

21日の協議会には、空襲被害などに遭った民間人への補償を求める協議会の岩崎建彌さんら委員6人が出席し、会長に東海高校の教師・西形久司さん(59)が選ばれました。

名古屋市は市民団体などの要望を受け、名古屋城の天守閣が焼け落ちた5月14日が市民の印象に強く残る日だとして、犠牲者を追悼する日に制定する方針を示していました。

協議会では「東京大空襲は知っていても、名古屋空襲のことを知らない地元の子どもたちや若い人が多い」として、追悼する日の制定に肯定的な意見が出た一方で、「多くの犠牲者やその遺族の思いがある中で、特定の日に決めるのは難しい」などと、慎重な考えも挙がりました。

6月下旬には2回目の協議会を開き、夏休みの期間中に名古屋の高校生からも意見を聞くということです。