横浜市青葉区で女性３人がトラックに次々とひき逃げされた事件で、神奈川県警青葉署は２３日未明、このうち１人をひいて逃げたとして、トラックを運転していた同区桂台２、塗装工、小川純史容疑者（２０）を殺人未遂容疑で逮捕した。小川容疑者は「わざとひいてやろうと思った」などと供述しており、ほかの２人についてもひき逃げしたことを認めている。
調べでは、小川容疑者は２１日午後１０時ごろ、勤務先の塗装業者（２８）が所有する白いトラックを運転し、同区たちばな台２の市道で、徒歩で帰宅途中だった近くの私立大学２年の女子学生（２０）を後ろから故意にはね、右腕に１週間のけがを負わせた疑い。女子学生は、「トラックは一端自分の後ろで止まった後に、自分の方に向かってきた」と証言している。
小川容疑者はさらに、同８分ごろ、約７００メートル南西の市道で、コンビニエンスストアの女性店長（２６）をはねて頭に軽傷を負わせ、同２０分ごろには約１・５キロ離れた同区松風台２の市道で女性会社員（２５）をはねた疑いが持たれている。会社員は脳挫傷などで意識不明の重体。
現場近くの同区内で２２日未明、サイドミラーが壊れるなどしたトラックが見つかり、所有者の塗装業者から事情を聴いたところ、小川容疑者が浮上。同署が同日朝、小川容疑者を聴取した際、呼気からアルコールが検出されており、飲酒運転の可能性もあるという。