「車業界の恥」ビッグモーター 不正問題で社長が報酬1年返上も「全く釣り合わない」とネット憤怒

自動車保険の保険金不正請求問題が問題視されている中古車販売大手「ビッグモーター」。社長ら役員が報酬を返上すると7月18日に発表されたが、火に油を注ぐ事態となっている。
この件については、1月に特別調査委員会が設置され、調査委は6月までに報告書をまとめてビッグモーターに提出。そこには全国に33あった整備工場の全てで、事故車修理費用の水増し請求の疑いがあったと綴られている。
「例えばビッグモーター側は顧客の車の修理を行う際に、わざと車を傷付けるなどして修理費用を水増し。そして、損害保険会社に不正に保険金を請求していたといいます。同社は『作業員のミスなどによるもの』などと主張していましたが、調査委は同社の役員らが各工場に過度な営業ノルマを課していたことで、現場のスタッフが水増し請求に手を出さざるを得ないような状況にしていたと指摘しました。
また調査委は報告書の内容を都合よく改変することがないよう告げていたものの、ビッグモーターは一部内容を変えたバージョンを取引のあった損保に提出。『もはや自浄作用の見込みはない』と呆れる声も聞こえてきます」(全国紙記者)
そんななか同社のトップである役員らが報酬を返上すると18日に明らかとなった。兼重宏行社長は報酬全額を1年間返上し、副社長や専務らも報酬の10~50%を3ヵ月間返上することになったという。
しかし組織的な不正行為を働いたにも関わらず、給与返上だけで“罪滅し”となるだろうか? そのためネットでは、非難の声がこう上がっている。
《あれだけ散々顧客を裏切ったり不正をしているにも関わらず社長報酬がたったの1年間返上って?顧客の愛車だった車を営業利益確保のためにわざと傷をつけていたにも関わらず》《消費者を相手にする大企業の幹部がこの程度の事で許してもらえると考えている様であれば、この企業は即刻退場だろう。表向きは保険金不正だが、この会社の病巣は善良な消費者を長年に亘り、己が利益のために裏切り、その利益を害してきた事だ》《やったことに対してこれでは全く釣り合わない。人の車を傷つけて修理費をだまし取るようなことをしていたのだから、器物損壊や詐欺行為だろう》《社長の報酬を1年カットとかそんな程度の話じゃないでしょうこれは。会社が潰れても何ら不思議じゃないレベルの事件だと思う》《車業界の恥、上の人間クビにすべき》