なかなか器用なミュージシャンだ。
地元・宮城では有名なシンガー・ソングライターの男が、下半身を丸出しにしたままハンドルを握り、行き交う通行人にイチモツを見せつけていた。
陰部を露出した状態で車を運転したとして、会社員でシンガー・ソングライターの猪股秋彦容疑者（37）が12日、公然わいせつの疑いで宮城県警仙台北署に逮捕された。
12日午後5時35分ごろ、仙台市青葉区の路上で下半身を露出した男が、低速で車を運転しているのを通りすがりの10代の女子学生2人が目撃。「下半身を露出している人がいる」と通報した。警察には2人以外にも複数の目撃情報が寄せられ、捜査員が現場に急行。車のナンバーなどから猪股容疑者を特定し、逮捕した。
調べに対し、猪股容疑者は「下半身を露出し、見せつけたのは認めます」と供述。警察は余罪についても調べを進める。
■農家応援ソングを歌う
本人のオフィシャルサイトによると、宮城県を中心に東北各地で活動中のご当地ミュージシャンで、八神純子、角松敏生、クリス・ハートらと共演。ボイストレーナーとしての顔も持ち、宮城の人気番組内でアナウンサーや芸人の歌唱指導をしている。
地元・岩沼市でラジオパーソナリティーをしながら、シンガー・ソングライターとして岩沼の農家に曲を提供し、地元を盛り上げる活動も行っている。自身が制作した岩沼白菜応援ソング「白菜ボーノ！」はメディアでも注目され、宮城の人気番組への出演や、歌手の小林幸子との共演も果たした。
そのキャッチーなメロディーとぬくもりある歌詞は、ちびっ子から大人まで幅広い世代に愛されている。今では岩沼市内4小学校の給食の時間に毎日、曲が流れ、お昼の時間が大変盛り上がっているらしいから、地元への貢献度は大だ。
2018年1月11日の朝日新聞では、こう紹介されている。
＜岩沼市在住の猪股秋彦さんは仙台や東京でも活躍するが、「震災を機に地元に目を向けるようになった」。岩沼では海岸部の畑が崩壊し、塩害に強いとされる白菜の植え付けが始まった。4年前に作った「白菜ボーノ！」は農家応援ソングだ。「他の被災地のことも知ってほしい」と岩沼のFMラジオ局で、今も復興工事が続く気仙沼などの現状を伝える＞
猪股容疑者の活動を熱心に応援していた岩沼市のちびっ子や生産者たちは、さぞショックを受けていることだろう。