どの家庭でも起こる『トラッキング』夏場に増える電気火災「日常の点検と掃除を」【新潟】

毎日の生活に欠かせない電気が原因で起こる電気火災が新潟市内では今年、去年の同じ時期を上回るペースで発生しています。こうした中、新潟市消防局は30日、再現実験を行い、注意を呼びかけました。

【松尾和泉アナウンサー】
「梅雨の時期の県内。ムシムシとした日が続き、扇風機などを使う方も多いと思います。この時期に注意が必要なのが火事です」

冷房器具などの使用で電気の使用量が増える夏。

【新潟市消防局 滝沢海宇 消防指令補】
「新潟市の火災傾向というと、冬場も多くなるが、それを若干ですが、夏場のほうがそれを上回る火災が発生している」

夏に増加する電気火災への注意を呼びかけるため、新潟市消防局が30日に実施したのが電化製品が原因となる火災の再現実験です。

例えば、こちらはほこりがたまったコンセントとプラグの隙間に水分が付着することで発生するトラッキングと呼ばれる現象です。

電源を入れると…

【松尾和泉アナウンサー】
「コンセントとプラグの隙間から煙が見え、すぐに火が出てきました。すごく勢いよく燃えています。ぱちぱちとした音も立てています」

あっという間に壁やカーテンに燃え移り黒くすすけてしましました。

新潟市内では29日までに去年の同じ時期よりも7件多い18件の電気火災が発生。うち4件がトラッキングが原因の火災だったということです。

【松尾和泉アナウンサー】
「どの家庭でも起こりうるトラッキング。防ぐためには冷蔵庫などの大型家電のコンセント回りをこまめに掃除することが重要です」

トラッキングのほかにも身近にはこんな危険が。

【新潟市消防局 滝沢海宇 消防指令補】
「半断線が起きているコートは熱が高まりやすいです」

古いコンセントのコードが断線していないかを確認することも火事の予防につながります。

【新潟市消防局 滝沢海宇 消防指令補】
「これからの時期非常に高温多湿で非常に電気火災が多くなる。日常のちょっとした点検とか掃除で火災は防げるリスクは下げられることが多い。防火の意識を少しでも持っていただけたら」

また、新潟市消防局は火災の原因となるたこ足配線などにも注意するよう呼びかけています。